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やりたいことがない・やりたい仕事が見つからない・やる気が出ないあなたへ|“考える”ことで人生は少しずつ動き出す【人間は考える葦である】

「やりたいことがないまま大人になってしまった」
「就職したいけど、やりたい仕事が見つからない」
「毎日やる気が出ない」

こんな悩みを抱えている方は、今の時代、決して少なくありません。
SNSを見れば、夢に向かって努力している人や、好きな仕事をして充実しているように見える人がたくさんいます。
そんな人たちを見て、「自分だけが取り残されているようだ」と感じてしまうこともあるでしょう。

でも、安心してください。
やりたいことがないことは、何も悪いことではありません。
それは、まだ“始まりの地点”に立っているというだけなのです。

17世紀フランスの哲学者・パスカルの有名な言葉に、
**「人間は考える葦である」**というものがあります。

人間は自然界で最も弱い存在かもしれません。
風にも倒れる葦のように、簡単に傷つき、揺らぎやすい存在です。

しかし――
人間には“考える力”がある。

それこそが人間を人間たらしめているものだ、とパスカルは言いました。
この言葉は、現代の「やりたいことがない」「やりたい仕事が見つからない」と悩む人にとって、大きなヒントになります。

「見つかっていない」ことに焦る必要はありません。
大切なのは、「考えることをやめない」ことです。
答えを急ぐのではなく、自分に問い続けている“その姿勢”こそが、人生を動かす力になります。

“やりたいことがわからない”ときに、多くの人が見落としがちなのが、
「やりたくないこと」は案外わかっているということです。

・人と競い合うのが苦手
・朝早い仕事は嫌だ
・単純作業より、動きのある仕事がしたい

こうした「やりたくないことリスト」は、あなたがどんな価値観を持っているかを教えてくれます。
そしてそれは、やりたいことを探す大きなヒントにもなるのです。

「やりたいこと=夢」と考えると、重すぎて見つけられなくなることがあります。
でも、やりたいことの原石は、「ちょっと気になる」から始まることがほとんどです。

・最近つい見てしまうYouTubeのジャンル
・本屋で手に取った本のテーマ
・SNSで何度も保存してしまう投稿

これらには、あなたの興味や関心の“かけら”が詰まっています。
小さな「気になる」を拾い集めていくことで、やりたいことの輪郭が見えてくることがあります。

やる気が出ない日、何もしたくない時間があってもいいのです。
特に「やりたいことがない」と感じているときには、モチベーションが湧かないのも当然です。

でも、それを責める必要はありません。
むしろ、そうした“空白の時間”も、思考が内側で熟成している大事な時間です。

他人と比べず、自分のペースでOK。
「何もしていないように見える今も、ちゃんと考えてる」と、自分を認めてあげましょう。

「やりたい仕事が見つからない」
「やる気が出ないまま、毎日が過ぎていく」
そんな思いを持つ人にこそ、伝えたいことがあります。

それは、“考える”ことをやめなければ、人生は必ず動き出すということ。

未来は突然ひらけるのではなく、小さな「思考の種」が芽吹いていくことで少しずつ育ちます。
焦らなくても大丈夫です。自分と対話し続けている限り、あなたの人生は確実に進んでいます。

「やりたいことがない」
「やりたい仕事が見つからない」
「やる気が出ない」

そんな悩みを抱えている今のあなたは、“考えているからこそ悩んでいる”のです。
そしてその思考の力は、まさにパスカルの言う**「人間は考える葦である」**という言葉に重なります。

考えることをやめない人に、必ず未来は開けていきます。
だからまずは、自分の中にある“問い”を大切にしてください。
いつかあなたにとっての“やりたいこと”が、きっと見つかります。

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