
はじめに|「若手社員、何考えてるの?」と思ったことありませんか?
「指示に素直だけど、どこか距離を感じる」 「反応はいいけれど、本音が見えない」 そんな風に若手社員とのコミュニケーションに悩んでいる方は少なくありません。
最近では“Z世代”と呼ばれる20代前半〜半ばの若者たちが職場に増えてきましたが、 「最近の若者は〜」という決めつけが、思わぬすれ違いや距離を生んでいることも。
実は、Z世代の中にも、こんな思いを抱いている人がいるのです。
- 「自分はもっと厳しく育てられたかった」
- 「年上の人ともっと話したいのに、壁を作られている気がする」
- 「本音で向き合ってくれないのが寂しい」
つまり、"厳しくされるのを嫌う"、"距離を取りたがる"というZ世代像が、実態とズレているケースも少なくないのです。
1. 若手とのコミュニケーション、まず大切なのは“先入観を捨てる”こと
Z世代=ドライ・合理的・飲み会嫌い・上下関係を嫌う… そんなイメージを持っていませんか?
もちろん、そうした傾向を持つ人もいますが、全員がそうではありません。
特に最近では、「飲み会を通じて上司と距離を縮めたい」「フィードバックをしっかりもらいたい」と考えている若手も増えています。
重要なのは、"その人自身"と向き合うこと。 画一的なZ世代像ではなく、一人ひとりの価値観や働き方に興味を持つ姿勢が、良好な関係の第一歩です。
2. 信頼関係を築く5つのコミュニケーション術
(1)否定から入らず、まず「なるほど」と受け止める
若手の意見に対して、まず「でも」「いや」から入ってしまうと、意欲が削がれてしまいます。 「なるほど、そういう見方もあるんだね」と肯定的に反応することで、安心感と信頼が生まれます。
(2)雑談を大切にする
報告・連絡・相談ばかりだと、必要以上に壁を感じさせてしまいます。 【もう迷わない!初対面で話が続く会話ネタ6選】の記事でも紹介しているように、ちょっとした雑談が関係性を深めるきっかけになります。
(3)「なぜ?」より「どう思う?」を意識
「なぜこうしたの?」という言い方は、詰問に聞こえやすく、防衛的な反応を生みがちです。 「どう思ってこうしたの?」と聞くことで、相手の考えや価値観に寄り添えます。
(4)連絡手段やテンポに合わせる
Z世代はLINE文化に慣れているため、短くシンプルな伝え方が好まれる傾向があります。 一方で、メッセージの温度感にも敏感なので、堅すぎる文面よりも適度にやわらかい言葉を意識すると好印象です。
(5)「育てる」より「一緒に成長する」スタンス
「教えてやる」ではなく「一緒に考えよう」というスタンスが、若手の主体性を引き出します。 逆に、成長意欲の高い若手には、あえて「厳しいフィードバック」を求められる場面もあります。相手に応じて適切な距離感を調整することが大切です。
3. 若手の価値観を理解するヒント
最近の若手世代は「収入=正社員一本」ではなく、複数の価値観を持つ人が増えています。
- 副業OKな職場に惹かれる
- プライベートとのバランスを重視
- 個人のスキルを大切にしたい
こうした価値観に理解を示すことも、良好な関係を築くためには欠かせません。 【スマホだけで完結!副業アイデア5選】の記事では、若者が実際にどんな副収入の形に関心を持っているかも紹介しています。
おわりに|世代ではなく“人”を見よう
若手社員とうまくやっていくために必要なのは、“世代”というラベルではなく、“目の前の人”を見ること。
「Z世代はこうだから」と決めつけるのではなく、一人ひとりの性格・価値観・コミュニケーションの感度を尊重する姿勢が、職場に安心感と信頼を生みます。
今日の一言が、1ヶ月後の信頼につながるかもしれません。 皆さんは若手社員にどんな声をかけますか?