好きな人の匂いを嗅ぐと「落ち着く」「安心する」という話は聞きますが、その中でも「クラクラする」といった表現は、どんな状態なのでしょうか?
また、好きな人の匂いを嗅いでしまう、嗅がれることに疑問を感じるという方は、匂いを嗅ぐ心理を知りたいですよね。
この記事では
- 好きな人の匂いでクラクラする状態と理由
- 匂いを嗅いでしまう心理
などをまとめました。
結論からいうと、クラクラするほどの匂いの人と出会えたことは貴重であり、特別な意味を持っています。
好きな人の匂いを嗅ぐことも、嗅がれることも、恥ずかしいことではありません。
好きな人の匂いに魅了される秘密を紹介します基づので、好きな人との関わり方の参考にしてみてください。
好きな人の匂いでクラクラするとはどのような状態?
好きな人の匂いを嗅ぐことに集中し、すぅーっと鼻から吸い込んだ後に、心臓がドキドキしたり、頭がぼーっとするなど、いわゆる「酔いしれている」状態のことをいいます。
匂いは、そのときに体験した出来事や感情と深く結びついており、好きな人の匂いがきっかけで無意識に記憶が呼び起されます。
好きな人の匂いは、癒されるだけではない「心を揺さぶられる感覚」に魅了されており、クラクラするのは、自然なことなのです。
好きな人の匂いでクラクラするのは好きすぎるから?
好きな人に対する気持ちの強さだけが、匂いに夢中になる理由ではありません。
遺伝子の相性説や、フェロモン説など、好きな人の匂いの秘密を深堀していきましょう。
遺伝子レベルで相性がよいから
「いい匂い=遺伝子が遠い=強い子孫ができる=遺伝子の相性がよい」
人は、本能的に遺伝子の遠いパートナーを求める傾向があり、遺伝子が遠いほど、いい匂いだと感じます。
相性がよいと言われる理由は、自分と遠い遺伝子を持つ相手との子どもは、より強い免疫力を持つ可能性が高いとされているからです。
娘が父親の匂いを臭いと感じるという話は、遺伝子が近いことで子孫の生存率が低くなるので、本能的に遠ざけているという生物学的な理由があったのです。
本能が匂いを通して、最適な相手を見極めているとすれば、好きな人の匂いでクラクラするのは、遺伝子レベルで相性がよいことの証明といえるでしょう。
好きな人の匂いは強く感じ落ち着くから
「好きな人の匂いを嗅ぐ→記憶や感情が呼び起こされる→幸せを感じる」
好きな人の匂いは、心地よさや安心感をもたらすため、自然と強く感じることがあります。
心地よさや安心感をもたらす原理は、匂いを感じ取ったとき、記憶の保管庫である海馬(かいば)に情報が伝わり、関連する記憶や感情が再現されるからです。
たとえば、好きな人の隣にいるだけで安心感を得た経験をした人は、そのときの匂いと一緒に記憶されているので、好きな人の匂いで安心します。
また、好きな人の隣にいてドキドキした経験を持っている人は、好きな人の匂いによって感情が呼び起こされ、心臓がドキドキするのです。
このように匂いには、記憶だけでなく感情とも関係があるので、クラクラする人は、好きな人に対する想いが強いともいえるでしょう。
好きな人の匂いはフェロモン?
「好きな人の匂い≒フェロモン」
好きな人の匂いに魅了されるのは、無意識のうちにフェロモンに反応している可能性もあります。
無意識と表現するのは、フェロモンが無臭で、人はフェロモンを感知する機能が退化しているからです。
では、フェロモン香水などのアイテムは、効果がないのでしょうか?
フェロモン香水には、動物のフェロモンと似た作用をする化学物質が含まれており、リラックス感や親近感を抱かせる可能性があるようです。
ただし、好きな人の匂いに個人差があるように、フェロモン香水の効果にも、個人差があります。
人工的な香りと体臭が混ざり合って、その人特有の匂いを作り出していると考えれば、反応する異性にしかわからないフェロモンが、好きな人の匂いにはあるのかもしれません。
匂いを嗅ぐ本当の心理は?好きな人の匂いで得られる効果
好きな人の匂いを嗅ぎたくなるのには、得られる効果を実感しているからと考えられます。
ここでは、好きな人の匂いがもたらす効果と、匂いを嗅ぐ裏の心理を紹介します。
好きな人の匂いを嗅ぎながら寝るとよく眠れる?
「好きな人の匂いを嗅ぎながら寝る=疲れている」
好きな人の匂いには、睡眠サプリと同じくらいの効果があるようです。
一緒に寝るときに、好きな人の匂いを嗅ぐ人の心理は「安心して眠りにつきたい」なので、裏を返せば「日中にストレスがかかって疲れた」と、癒しを求めていると考えられます。
「好きな人と一緒に寝るとよく眠れる気がする」と感じている人は多いかと思いますが、これは科学的にも根拠のある話。
ある実験で、恋人や配偶者が着たTシャツを枕にして寝た方が、匂いがついていない枕で寝るよりも、睡眠の質が向上したという結果が出ました。
この安眠効果を実感しているからこそ「疲れた身体を癒したい」「安心感に包まれながら寝て、明日に備えたい」と、好きな人の匂いを嗅ぎながら、日々のちょっとしたストレスを軽減しているのです。
好きな人の匂いは気持ちが落ち着く
「不満や不安定な精神→好きな人の匂いで気持ちを落ち着けたい」
好きな人の匂いには、精神安定剤のような効果もありますので、不安やイライラを和らげたいという心理で、匂いを嗅ぎたくなることがあるのです。
好きな人の匂いを嗅ぐと、幸せホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」が分泌されます。
オキシトシンには、心を安定させる「セロトニン」という化学物質の働きに関係しているといわれており、このセロトニンが不足すると、イライラしたりネガティブな思考になったりすることが増えるのです。
幸せホルモンの影響を無意識に実感している人は、好きな人に対する不満や不安がたまっているときに、匂いを嗅ぐことで、心を落ち着けていると考えられます。
ケンカをした後や、会えない期間に精神が安定しないという人は、好きな人の匂いがついたアイテムが手元にあると、不安が和らぐかもしれません。
好きな人の匂いがしない・苦手な場合は相性が悪い?
好きな人の匂いを感じない、または苦手な場合は、遺伝子的にいうと、相性が悪い可能性があるかもしれません。
ただ匂いを構成する要素は、食生活や柔軟剤、香水のような人工的な香料が、体臭と混ざり合っていますので、好きな人の匂いが変わることもあるのです。
ニンニクやパクチーなど香りの強い食材は、好みが分かれますよね。
柔軟剤や香水などの香料も、人それぞれ好みがあります。
お互いの好きな香りを共有していくうちに、好きな人の体臭と混ざり合って、いい匂いに感じるようになることは大いにあり得ます。
一方で好きな人の匂いだけが、どうしても苦手でストレスを感じる場合には、本能が相性の悪さを訴えかけているのかもしれませんので、関係を見直すことも考えてみましょう。
その場にいないのに突然好きな人の匂いがするスピリチュアルな意味
その場にいない好きな人の匂いが突然する精神状態は、スピリチュアルな世界では、どのような状態なのかを見てみましょう。
好きすぎて匂いを作ってしまった
幻覚や幻聴と同じように、そこにあるはずのないものを感じ取ってしまう「幻臭」を作り出すことがあります。
この幻臭を作り出すという事は、スピリチュアルでは、好きな人との関係性に不安や不満を抱いているという意味に捉えられます。
「好きな人の幻臭がするなんて、そんなに好きなんだ」と笑ってしまいますが、幻臭は好きな人と離れることに対して、ネガティブな感情を持っているからこそ感じるものだといわれています。
離れている間の不安定な心を埋めるために、幻臭で心の安定を保とうとしている状態です。
幻臭を感じたら、好きな人との関係に、不安を感じていないか自分自身に、問いかけてみましょう。
周波数が高いと好きな人の匂いがする?
好きな人の匂いを感じるとよい気持ちになりますが、スピリチュアルの観点では、周波数が高く精神が安定している状態と考えられます。
スピリチュアルな世界では、感情を周波数と捉えますが、急に好きな人の匂いがする=よい気持ち=自身の周波数が高い状態、といえます。
周波数が高くなっていると、感覚が敏感になり、普段気づかないような匂いを感じ取ることができるので、幸せの対象である好きな人の匂いがしたのかもしれません。
周波数が高いときは、スピリチュアル的によいエネルギーの循環が行われるとされていますので、匂いを通して感じた幸せのように、ふと感じることや、ピンとくることを見逃さないようにしましょう。
幸せな気持ちが、また新たな幸せを呼んでくれる兆しかもしれません。
【おわりに】好きな人の匂いはクラクラする?嗅ぎたくなる心理や落ち着く理由とは?まとめ
好きな人の匂いでクラクラするのは「遺伝子レベルで相性がよい」ことや「幸せホルモンの分泌による心の安定」など、科学的な証明にもとづく、ごく自然な反応だということがわかりました。
また、匂いを嗅ぎたくなる心理が理解できると、匂いを嗅がれて困惑していた方も、相手の行動がかわいらしく思えてきませんか?
「ずっとこの人の匂いに包まれていたい」と思えるような人とは、長い人生においてよいパートナーとなる可能性がありますので、匂いについて、オープンに話し合ってみてください。
お互いがクラクラするほど相手の匂いがいい匂いだと感じるのであれば、それはもう運命の出会いなのかもしれません。
匂いを嗅ぎたいことを隠している方は、好きな人に「あなたの匂いが大好き」と告白して、この記事を共有してみては、いかがでしょうか。
きっと、よりよい関係性を築くことができると思います。
好きな人に彼氏がいるかどうか気になって仕方がない方は、彼氏がいるかどうかの見分け方もぜひチェックしてみてくださいね。