転職・キャリア

インハウスマーケターとは何か。広告代理店との違いを元・代理店営業が解説

「インハウスマーケターって何ですか?」

代理店から転職を考え始めると、よく出てくるキーワードです。この記事では、元・広告代理店営業として両方の働き方を知る立場から、インハウスマーケターと代理店の違いをわかりやすく解説します。

インハウスマーケターとは

インハウスマーケター(In-house Marketer)とは、事業会社の社内でマーケティングを担当する人のことです。

「インハウス(in-house)」は「社内」という意味で、外部の代理店に頼まず、自社内で広告運用やマーケティング施策を行うスタイルを指します。

例えば、ECサイトを運営する会社が自社社員にGoogle広告やMeta広告を運用させる場合、その担当者がインハウスマーケターです。

代理店マーケターとの違い

担当するクライアント数

代理店:複数のクライアントを同時に担当(10社以上になることも)
インハウス:自社のみ

これが一番大きな違いです。代理店は複数社を並行して動かすのに対し、インハウスは自社のビジネスだけに集中できます。

意思決定のスピード

代理店:クライアントの承認が必要なため、動きが遅くなりがち
インハウス:自社判断で即動ける

「この広告文を今すぐ変えたい」と思ったとき、インハウスなら即対応できます。代理店経由だと承認フローが入るため、タイムラグが生まれます。

ノウハウの蓄積先

代理店:知識・ノウハウは代理店側に蓄積される
インハウス:知識・ノウハウが自社に蓄積される

長期的に見ると、インハウス化は会社にとって大きなメリットになります。

年収・待遇

代理店:成果主義の会社が多く、若いうちから高収入になりやすい傾向
インハウス:安定しているが、代理店ほど高収入にはなりにくいケースも

ただしこれは会社によって大きく差があります。大手事業会社のインハウスマーケターは、代理店より高い年収になることもあります。

インハウスマーケターのメリット・デメリット

メリット

① 自社のビジネスに深く関われる
代理店は広告運用が主な仕事ですが、インハウスは商品開発・価格設定・サービス改善など、ビジネス全体に関わることができます。

② ワークライフバランスが取りやすい
代理店に比べて残業が少ない会社が多いです。月末・月初の繁忙期の波も、代理店ほどは激しくありません。

③ 一つのビジネスを深く理解できる
自社のサービス・ユーザー・競合を深く理解した上でマーケティングができます。「広く浅く」より「狭く深く」のスキルが身につきます。

デメリット

① 扱う媒体・手法が限られる
代理店のように複数媒体を横断する経験は積みにくいです。特定の媒体に特化したスキルになりがちです。

② 社内での理解を得る必要がある
「広告費をもっとかけたい」「新しい手法を試したい」と思っても、社内の承認が必要です。マーケティングへの理解が低い会社だと、動きにくい場面もあります。

代理店からインハウスへの転職はおすすめか

結論、代理店経験者はインハウスへの転職で評価されやすいです。

理由は、代理店で複数の媒体・業界を経験しているため、即戦力として期待されるからです。「広告運用ができる人材」は事業会社でも需要が高く、転職市場では有利に動けます。

ただし、代理店の「スピード感」や「複数案件の刺激」がなくなることで、物足りなさを感じる人もいます。転職前に「自分は何を重視するか」を整理しておくことが大切です。

まとめ

インハウスマーケターと代理店の違いをまとめると、こうなります。

  • インハウス:自社専属・意思決定が速い・ワークライフバランス◎
  • 代理店:複数社担当・スキルの幅が広がる・スピード感がある

どちらが正解ということはなく、自分のキャリア観や生活スタイルに合った方を選ぶのが大切です。

代理店からインハウスへの転職を考えている方は、転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。自分の経験がどう評価されるか、客観的な意見をもらえます。

-転職・キャリア