広告運用の基礎

リターゲティング広告とは何か。仕組みと効果的な使い方をわかりやすく解説

「一度見た商品の広告がずっと追いかけてくる」という経験はありませんか?

それがリターゲティング広告です。この記事では、リターゲティング広告の仕組みと効果的な使い方をわかりやすく解説します。

リターゲティング広告とは

リターゲティング広告とは、自社のウェブサイトを訪問したことがあるユーザーに対して、再度広告を配信する手法です。

「リマーケティング」と呼ばれることもあります(Google広告では「リマーケティング」、Meta広告では「リターゲティング」と呼ぶことが多いです)。

リターゲティング広告の仕組み

① タグ(ピクセル)の設置

自社のウェブサイトに「タグ」と呼ばれる小さなコードを設置します。

Google広告なら「Googleタグ」、Meta広告なら「Metaピクセル」がこれにあたります。

② ユーザーのデータを収集

サイトを訪問したユーザーのブラウザに「Cookie(クッキー)」と呼ばれる情報が保存されます。これにより「このユーザーはサイトを訪問した」という情報が記録されます。

③ 広告を配信

記録されたユーザーが別のウェブサイトやSNSを閲覧しているときに、自社の広告を表示します。

「さっきあのサイトを見ていたのに、別のサイトで同じ広告が出てきた」という現象は、これによるものです。

リターゲティング広告が効果的な理由

通常の広告は、まだ自社を知らないユーザーにもアプローチします。一方リターゲティング広告は「すでに自社のサイトを訪問したことがあるユーザー」だけに絞って広告を届けます。

一度サイトを訪問したユーザーは、まったく知らないユーザーより購買意欲が高い可能性があります。そのため通常の広告より、CVRが高くなる傾向があります。

リターゲティング広告の種類

① サイト訪問者へのリターゲティング

最も基本的なリターゲティングです。自社サイトを訪問したすべてのユーザーに広告を配信します。

② 特定ページ訪問者へのリターゲティング

特定のページを訪問したユーザーだけに絞って広告を配信します。

例えば「商品ページを見たが購入しなかったユーザー」「料金ページを見たが問い合わせしなかったユーザー」など、より購買意欲が高いユーザーに絞れます。

③ カート放棄者へのリターゲティング

ECサイトでカートに商品を入れたが購入しなかったユーザーへの広告配信です。

購入直前まで進んでいたユーザーなので、リターゲティングの効果が出やすいです。「カートの商品をお忘れですか?」という広告を見たことがある方も多いはずです。

④ 類似ユーザーへの配信

既存顧客や高CVRユーザーと「似た属性」を持つ新規ユーザーへ広告を配信する手法です。

厳密にはリターゲティングとは異なりますが、関連する手法として覚えておくと有益です。

リターゲティング広告の設定方法

Google広告の場合

① Googleタグをサイトに設置する
Google広告の管理画面からタグを取得して、サイトに設置します。

② オーディエンスリストを作成する
「サイト訪問者」「特定ページ訪問者」などのリストを作成します。

③ キャンペーンにオーディエンスを設定する
ディスプレイキャンペーンまたは検索キャンペーンに、作成したオーディエンスを設定します。

Meta広告の場合

① Metaピクセルをサイトに設置する
Meta広告マネージャーからピクセルコードを取得して、サイトに設置します。

② カスタムオーディエンスを作成する
広告マネージャーの「オーディエンス」から「カスタムオーディエンス」を作成します。

③ キャンペーンにオーディエンスを設定する
作成したオーディエンスをキャンペーンのターゲティングに設定します。

リターゲティング広告の注意点

① 広告が「しつこい」と感じさせない

同じユーザーに同じ広告を何度も表示しすぎると、ブランドイメージを損なう可能性があります。

「フリークエンシーキャップ」を設定して、1ユーザーへの広告表示回数を制限することをおすすめします。

② 除外設定を忘れない

すでに購入・問い合わせを完了したユーザーへの広告配信は無駄になります。

コンバージョン済みのユーザーを除外リストに設定しておきましょう。

③ Cookieの規制に注意する

近年、プライバシー保護の観点からCookieを使ったリターゲティングの規制が強まっています。

サードパーティCookieの廃止が進む中、ファーストパーティデータ(自社で収集したデータ)を活用したリターゲティング手法への移行が求められています。

まとめ

リターゲティング広告のポイントをまとめます。

  • 一度サイトを訪問したユーザーへの再アプローチ広告
  • タグ・ピクセルをサイトに設置することで機能する
  • 通常広告よりCVRが高くなりやすい
  • カート放棄者・特定ページ訪問者への絞り込みが効果的
  • 表示頻度の上限設定とコンバージョン済みユーザーの除外を忘れずに

リターゲティング広告は費用対効果が高い手法のひとつです。タグの設置さえできれば比較的簡単に始められるので、まだ活用していない方はぜひ試してみてください。

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