「代理店の月末・月初が大変」とよく聞きますが、具体的に何がそんなに大変なんですか?
転職を考えている方からよく聞かれる質問です。この記事では、大手総合広告代理店で7年間営業として働いた筆者が、月末・月初の実態をそのまま公開します。
月末に起きること
① 月次レポートの作成
月末最大の仕事が、クライアントへの月次レポート作成です。
担当クライアントが10社いれば、10社分のレポートを作る必要があります。レポートには以下の内容を盛り込みます。
- 当月の広告配信結果(インプレッション・クリック・CV数・CPA)
- 先月比・目標比の達成状況
- 数値の良し悪しの原因分析
- 翌月の改善施策の提案
1社あたり2〜3時間かかるレポートを、10社分作る。これが月末に集中します。
② 予算の着地調整
月末は広告予算の「着地調整」が必要になります。
「今月の予算が100万円なのに、このままだと80万円しか消化できない」という状況では、残り数日で20万円分の広告を追加配信する必要があります。
逆に「予算をオーバーしそう」という場合は、配信を抑制する対応が必要です。
この着地調整が、月末の最後の数日間をバタバタさせる原因のひとつです。
③ クライアントへの報告・承認取り
月次レポートを作っただけでは終わりません。
クライアントに送付して内容を説明し、翌月の施策について承認をもらう必要があります。
「レポートの数字について質問があります」「翌月の予算配分を変えたい」といったやりとりが月末に集中するため、メール・電話対応が増えます。
月初に起きること
① 翌月の配信設定
新しい月が始まると、翌月の広告配信設定を行います。
- 予算の設定
- 入札戦略の調整
- 新しいクリエイティブの入稿
- キャンペーン設定の変更
これらを月初の早い段階で完了させないと、配信開始が遅れてクライアントへの影響が出ます。
② 新規提案の準備
月初は、新規提案の締め切りが重なることが多いです。
「来月初旬にプレゼンをしたい」というクライアントの要望に応えるため、月末から月初にかけて提案資料を仕上げる作業が発生します。
③ 社内の予算・目標設定
月初には、部署の月間目標の確認や、受注目標の共有が行われます。
「今月はこのクライアントの予算を増やす提案をしろ」「新規案件を○件受注しろ」といった指示が飛んでくるのも月初です。
月末・月初を乗り越えるコツ
7年間の経験から、月末・月初を乗り越えるためのコツをお伝えします。
① レポートは月末ギリギリに始めない
月25日頃から少しずつデータをまとめ始めると、月末の負荷が減ります。
② 予算の着地は週次で確認する
毎週金曜日に予算消化率を確認する習慣をつけると、月末の大慌てが減ります。
③ クライアントへの連絡は早めに
月末になってから連絡すると、クライアントも忙しくてレスポンスが遅くなります。月25日頃から「今月の結果速報」を共有しておくと、月末の承認が取りやすくなります。
まとめ
広告代理店の月末・月初が大変な理由をまとめます。
月末:
- 月次レポートの作成(担当社数分)
- 予算の着地調整
- クライアントへの報告・承認取り
月初:
- 翌月の配信設定
- 新規提案の準備
- 社内の目標設定
これらが重なる時期は、残業が増えるのは避けられません。ただし、事前準備と習慣化で負荷を分散させることはできます。
代理店への転職を考えている方は、月末・月初の繁忙期があることを理解した上で入社することをおすすめします。
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